10/23 13:39
日曜大工で感じた事。
町内の毎日出すゴミ箱のふたが壊れていた。
先日の台風に耐えられなかったからだ。
私の手作りの木で作ったゴミ箱だから誰も修理しない。
取り合えず補修と塗装をして見た目を良くした。
近所の親父さんから
いつもありがとう!と
お礼を言われ恥ずかしかった。
それは私にしか分からないからだ。
もの作りは見た目ではない。
手間暇をかけたかなんだ。
残っている塗装を剥がし、木を削りなおしてから新しい塗装をしないと、すぐに剥がれてくるものだ。
何度も塗る漆塗りを見れば丈夫さが分かるはず。
亡くなった骨董屋をしていた兄の言葉を思い出す。
何で見た目の悪い品物を店に出しているのか?
と聞いたら
古い職人は見た目よりいい物を作る努力をしているものだと。
旨い水を飲みたければ、もっと深い井戸を掘れ。
いい物は目に見えない。
ゴミ箱をじっと見ながら兄を思い出した。
人生もそうだ。
恥の上塗りではなく、
削り落としながら
再生する努力が肝心なんだ。
合掌