02/21 01:54
堀ちえみさんが舌癌を公表しました。
大変悩み苦しんでいたのでしょうね。
私の父や兄達も末期ガンで苦しみましたからよく分かります。
回復をお祈りしたいと思います。
さて、今日はこんな話を思い出しました。
毎年良く咲く古い桜の木の根っこに、大きな石が乗っかっていました。
村人達はさぞ長い間、桜の木は辛い思いをしていただろうと、石を取り除きました。
すると桜の木は枯れてしまったのです。
人も木も皆それぞれ、重荷を背負って生きるもの。
あるがままの生き方が良かったのです。
石の重みが生きる力になっていたのかも知れません。
一病息災ということもあります。
だから、気を張り生きる力になっていたのだと思います。
宗教を学んでいると気づくことがあります。
宗教の多くは
「自分は人としてダメだな」
「私は人としてまだまだ未熟者だな」という
自覚が必要だといいます。
今の自分を一度否定し「自分はまだまだ」と自覚するところからスタートする。
これを、般若心経では
「無無明(むむみょう)」といいます。
私は永遠に修行です。
また仏教に
「如実知自心(にょじつちじしん)」という言葉があります。
実の如く自分の心を知るという意味です。
この事について武者小路実篤は
「自分の馬鹿なことを知るものは救われる。
自分の馬鹿に気がつかず、他人の馬鹿だけに気がつくのは本当の馬鹿である」
と表現しています。
悩みをなくそうと
努力する人は多いのですが、ある人が
『悩んでいけるようになりました』
という人がいました。
何か不思議な言葉だと心に残りました。
悩むって必要なことなのです。
桜の木の石のように。
頑張れ!
堀ちえみさん。
合掌