03/18 00:39
「花は臆病ではない」
花は人間のように臆病ではない。
花によっては死を誇りとするものである。
日本の桜がそうで、彼らはいさぎよく風に身をまかせるのである。
(岡倉天心)
花が咲き終わる時期になると、そよそよとした風にも、桜は身をまかせて風の方向へと飛んでいく。
何の力も入れず、これを「いさぎよく」と表現したのだ。
怨みや、未練、悩み、
苦痛を残さず散る。
これが、日本人が愛す
風情なんだ…。
「一歩退け」
人情は反復し、世路(せろ)は崎嶇(きく)たり。
行くに去(ゆ)けざるところは、すべからく
一歩を退(しりぞ)くの法を知るべし。
(洪自誠、明の時代の中国人)
人生にはいくつもの壁がある。
前に進みたくても進めない時には、一歩退けという教えです。
サメやマグロはいつも前進していないと生きていけないが、猪突猛進だけの人もだめです。
時には一歩退き、相手にゆずり、我を捨てる。
この方が人生の壁をうまく越えられることが多いものだ…。
今日は春近しの思いで感じた事を述べてみました。
合掌