風と共に去りぬの日記

^04/25 03:34

『道元の遺言』

道元は1252年54歳で亡くなりました。
その数日前、京都東山にかかる中秋の名月を詠みました。

「また見んと
おもひし時の
秋だにも
今宵の月に
ねられやはする」

いよいよ死が迫る。
また見ようと思っても、もう二度とこの月は見られない。


道元はこの別れに、
京都の月を眺めながら、一睡もしなかったといいます。

また、弟子たちに
生きる指針となる言葉を残しました。

けっして忘れることのないようにと。

「八大人覚(はちだいじんかく)」を説きました。

1.小欲(しょうよく)
2.知足(ちそく)
3.楽寂静(ぎょうじゃくじょう)
4.勤精進(ごんしょうじん)
5.不忘念(ふもうねん)
6.修禅定(しゅぜんじょう)
7.修智恵(しゅうちえ)
8.不戯論(ふけろん)

1,小欲とは「未来に対して」欲を持ちすぎると、苦しみや悩みがふえて、かえってやすらかな生活ができなくなる。
欲こそが苦しみや悩みの種だから、持ちすぎないことと、説いている。

2.知足とは、「いままで得たこと」に満足して心安らかに生きることである。
こうして、ここまで生きられて、ありがたいことだ。
大好きな人と出会えて、まことに幸福だ。
どうにか三食無事に食べられ、健康で文句をいうことは一つもないと過去を振り返って満足して生きる。
これを知足の生活という。
欲を言えば限りがない。
ああ、これでよかったのだと「足る」を知れば苦痛から解放されると説いています。

3.楽寂静(ぎようじゃくじょう)
たまには世の中の雑音から逃れて、静かな場所に行きなさい。

4.勤精進(ごんしょうじん)
やりたいことを一つにしぼる。

5.不忘念(ふもうねん)
自分の「あるがまま」を受け入れる。

6.修禅定(しゆぜんじょう)
一歩引いて見つめてみる。

7.修智恵(しゆうちえ)
前向きな話を聞く。

8.不戯論(ふけろん)
口論中でも相手を傷つける言葉は使わない。
以上です。
私は個人的には、三大僧侶としては、空海、道元、良寛の生きざま、言葉が好きでつい多く紹介しています。
良寛は道元を師として生きて来たので、道元の言葉に似ています。
辞世の句なども、

春は花

夏ほととぎす

秋は月

冬雪さえて

すずしかりけり

(道元)

形見(かたみ)とて

何残すらむ

春は花

夏ほととぎす

秋はもみぢ葉(ば)

(良寛)

伊豆の踊り子の作者
川端康成はノーベル賞受賞のスピーチに
道元のこの句を詠んで、日本の四季の美しさを表現したといいます。
古典から心ひかれた
言葉などからも癒されたり、勇気出る言葉を探して紹介したいと思います。
未熟な自分への自戒を含めてですが。
今日を生きるあなたへのエールになりますように。
        合掌
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