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06/20 23:43
通り雨
に、
ふられていた
煙草もマッチも
ぬれてしまった
あぁ
そんな時に限って近くに店がない
雨宿り出来そうもない
雨の中の知らない街で
誰にもあわない
よる
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06/19 12:42
蝉時雨
夏のはじまり
なつの
季節は巡り
かじかや鮎と
戯れた時は巡り
想いは
さらに
ふかく
あぁ
あの時の
きみの笑顔
涙
すべて
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06/16 00:21
宵待草
風に
雨のにほいした
とおりには
寂しいあかりが
ぽっとついていた
まえにも
こんな時があった
知っているようで
知らない街
小さい時の記憶の
ような
かぜは
いつしか
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06/15 01:32
ネットリ
あつい
盆地の夏のやうであった
汗が
じんわり、ひたいに
出ていた
なまねるく、
かぜもなく
ただ、まとわるように
ねつにだかれていた
そう云えば
あれから何年
たったのだろう
夏の日の
思い出は、
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06/11 01:17
月が
雲に霞む夜であった
雨のにほいがしていた
つ、
ぽつ
佇むのか
いくのか
暫くして
月がでてきた
が、雨は止まぬ
そんな
、
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06/09 23:51
とおく
警報音が
なりひびく
よくみみをすませば
鐘楼を烈しく打ち鳴らす
おとであった
何事か
耳元で
おとこの
うねりが大声でひびいた
そんなあさ
せかいが
しあわせで